20100410

 上原が打たれていた。たまたま調子が悪かったのか、それとも今までが名前だけで通じていたのだろうか。まあそのうちわかるだろう。

 『死神の座』の島田荘司の解説を読む。本格が社会派に取って代わられた時期にこの作品は発表され、これ以後は高木も『破戒裁判』や『検事霧島三郎』といった社会派推理小説を書くようになったそうだ。解説は発表された時代の社会状況、子供っぽい探偵小説が捨てられ、大人の推理小説が好まれたといったことばかりに触れ肝心の作品には少し触れるのみである。まあ、それはこの作品が出来の良いものではないからだろう。